いよいよクライマックス!頼む晴れてくれ!
午前3時、起床
6時間ぐらい寝たでしょうか、午前3時に起床。寝ぼけなまこで起きます。
今から何すんだっけ…
せや!富士山登らな!寝ぼけてる場合じゃない!!
天気は!?
ガイドさん「晴れましたよ!山頂へ行きましょう!」
おおお!なんと晴れたらしい!!ガイドさんが元気にみんなに声をかけていました。
ここまでほとんどが風雨にさらされた状況だったなか、ここにきて雲が上がったそうです。信じて登ってきて待ってよかったです。
というわけでいそいそと最後の登山準備。登ると決まったらおちおちしてられません。日の出に間に合わさなければ!
外は真っ暗なので、ここからはヘッドライトをつけます。最後に転んだりしたらせっかくの旅が台無しですからね。

真夜中に登山、フヒヒ、興奮しますね~。非日常感マックスです。夜景をずっと見ながら、9合目半の宿を出発して山頂を目指します。
晴れたのはいいものの、もちろんくそ寒いです。笑 しかしここまで来たらアドレナリン出まくりでそんなの関係ありません。ガイドさんに「あなたはパンツ1丁で登ってください」と言われても登ってたと思います。暗がりですから周りの視線も気になりませんしね。日の出とともに逮捕されるでしょうが…
ちなみに30人ぐらいの私たちの登山グループは1名が途中で残念ながら脱落してしまったそうですが、ほとんどの人が山頂を目指しました。最後は1列に連なって歩いたんですが、それを後ろのほうから見ると光の列になっててすごい感動した覚えがあります。とてもきれいでした。田舎で見たホタルの群れをなんとなく思い出しました。
起きがけですが、みんな元気です。9合目半の宿に着いたときは高山の影響もだいぶあり、なんとか滑り込んだという感じでした。しかしご飯を食べてぐっすり寝たことでしっかり回復。何より「山頂での景色を見たい!」という気分の高揚があります。どんどん登っていきます。
登ること1時間ぐらい(たぶん)…

おおおおきた!!少しずつ空が明るくなってきました!

山の奥には雲海が見えます。寝転がりてえ~~
なんかこう、ダイブしてみたいですよね。小学生の授業のとき「今ここで急に叫んだらどうなるんやろ…みんな驚くやろなあ…」っていうときの感情に似ています。やってはダメだよ。
さらに歩みを進め…

ついに登頂!ひとまず山頂には着きましたが、まだ太陽を見るまでは死ねません。いや死なんけど。みんなワクワクした顔をしながら太陽の顕現を待ちます。
写真の通り、やはり天気はバッチリ。昨日の風雨、まじでこれのための試練だった説ある。
そしてついに!!

日が昇りました!!!
まじでめっちゃ綺麗。かっこよすぎる。光の射し方がイケメンすぎる。紅白歌合戦の嵐を見て「こんな人間おんねんなあ
…」っていう感じでしょうか。なんか違うな。まあいいや。
もちろん歓声がワーッと上がりました。圧倒的な量の二酸化炭素は全部空に吸い込まれました。

3776mの高さから見ているので、雲が下にあったり上にあったり大変壮観です。世の中で最も自然を感じられる場所の一つかもしれませんね。
見下ろすと、こんな高さをいつの間にか登ってきたんだなあとしみじみ思います。しかも徒歩ですからね。感慨深いったらありゃしません。スネ夫だったらヘリコプターとかで行くんだろうな。「ごめんなのび太、このヘリコプターは3人乗りなんだ」とか言ってな。いいよ、赤井秀一に撃ち落としてもらうから。覚悟しとけよ。

何やら奥には観測所?みたいなところもありました。正真正銘、日本で一番高い場所です。
ここまで全員無事登れたことですし、元気に記念撮影。1時間ぐらいワイワイガヤガヤ過ごし、あとは下山です。
最高の景色を見て、下山
さあ体力のあるうちに下山。登山というのはふもとに降りるまでが登山ですからね(初心者のくせに偉そう)。というか結構これが大変で、重力のせいでどうしてもつま先に重心がかかり続けます。これがなかなか痛いんですよ。疲れた体にわりと効いてきます。
まあでも
めっちゃ速い。笑
くっそ速く進める。重力に従ってどんどん下る。9合半、9合、8合半…。あれあれ、あれれ。昨日の登りはなんだったのかというほどあっという間に降りていきます。ずっとこの日は晴れていたというのもあったでしょうね。「こんな景色だったんですね~」とか言って景色を楽しみながら歩いていたら、わりとあっという間でした。
時間にして確か4時間ぐらい。昼前に出発した地点に戻ってくることができました。あっという間。
温泉に入り、帰路へ
お世話になった道具たちをレンタル屋さんに返し、バスに乗り込みます。座るのキモチエエ~~!!
富士山スカイラインを駆け抜け、「花の湯」でお風呂に入ります。
2日間の登山のあとの温泉、気持ちよすぎる。体をめいっぱい伸ばしてゆっくり浸かれることがどれだけ幸せかよくわかります。
その後おみやげを買ったり昼ご飯を食べるために富士宮の道の駅に立ち寄り、バスで帰路につきました。あとは体をシートに預けるだけで、関西へ帰ることができます。
もちろん、帰りは全員ぐっすりよく寝ました。これほど疲れた体というのもなかなか体験できないかも?
初めての登山、無事完了!
というわけで富士山登山、無事に終了です。いやー最高でした。前半の天気は残念ながらよくありませんでしたが、まさに終わり良ければ総て良し。逆に演出みたいになって最後の景色を見た時の感動が倍加されたかもしれません。本当に素晴らしい景色を見ることができました。
途中の9合目半の宿で食べたカレー、すごくおいしかったです。いつも当然のようにうまいもん食ってんだなあ、と思わされます。
盲腸による入院から1ヵ月、富士山に行けたことでいいリハビリにもなりました。体はやっぱり動かしてナンぼですね(って引きこもりながら書いてる)。
誘ってくれた先輩を始め、一緒に行った仲間の方々にも感謝です。ワイワイ登る楽しさがよくわかりました。
いかがだったでしょうか、富士山登山録。もちろん全然楽ではないんですが、とてもいい経験になります。また別のルートでも登ってみようかな。せっかく日本に生まれたわけですし。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。みなさんもぜひ富士山を感じに行ってみてください。
それでは、また。
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