いよいよ富士山登山にチャレンジです。出発は確か午前11時ごろでした。
僕たちのガイドさんが担当するグループは、30人ほどの人数でした。風雨(というか少し嵐)のなか、いざ出発。今のところ雲のせいで景色はよく見えません。とりあえずどんどん歩きます。
富士山は遠くから見ると青色が基調で山頂のあたりに白く雪が…的な感じに見えますが、いざ近くに来るとやはり砂利なんですね。それも黒っぽい色をしています。高くなるほど植物はやはり生えにくく、殺風景な印象です。
登山靴で踏みしめながら登るわけですが、やはりただ階段だったり坂を上るのとは違いますね。ところどころ転がっている石をよけたりまたがないといけないので、疲れやすいです。もちろん登山者用に道は整備されてるんですけども。

雨は弱いですが、やはり当たり続けると邪魔というか、ストレスに感じてしまいます。というか下もよく見えないので、ほんとうに登っているのかよくわからん!とにかくこの後なんとか天気よよくなってくれ…!
5合目半から出発し、6合目、6合目半、7合目…と休憩しながら登っていきます。ストックをときどき支えにしながら、水分補給もしながら。7合目半だったかな?200円でトイレも借りることができました。
登っていくごとに、やはり息がしづらい、頭が多少締め付けられるような気分になってきます。酸素が薄いってこういうことなのか…と身をしみて感じます。よく考えたら3776mってとてつもない高さですよね。「このまま天に召されよっかな~~」というわけわかめな調子になってきます。おっと、フラフラしてはいけない。
なんかここまで、苦行をしているような文章になってしまいました。最初は「よし、登るぞ!」と意気揚々に登り始めたものの、やはり疲れます。数日前の、下界でのんきにマクドナルドを食ってるぼくに笑われている気がします。
ところが、天気が?
まあまあ体もしんどくなってきた7合目半~8合目あたり。「次の休憩はまだか…」とか考えていたその時

お??

おお???
下界が見えてきた!(神目線)
そう、僕たちをずっと悩ませてきた風雨が一時やみました!!
「おおーー!!」
「ひえ~~っ」
「ファーーwww」
登山者一行から歓声が上がります。ようやく見えた地上、気付けばずいぶんと上まで来ていました。

おお、なんと晴れ間まで見えてきました。これだよこれぇ~こういうのを見たかったんですよ。
登っているところの黒さもよくわかりますね。雲も近いというか、下にも見えているので不思議な感じです。飛行機で雲の上に来た感覚でしょうか。
残念ながらその次の8合目半ぐらいでまた雲がかかってきてしまい、この景色もまたお預け。しかし一度いい景色を見たことで、「がんばろう!」という気力が湧いてきました。なんだかんだ、病気のいいリハビリにもなってます。
9合目半の宿を目指す
山頂の手前、9合目半のところで山小屋「胸突山荘」さんに伺い、翌日未明まで食事をとったり睡眠をとることになっています。とりあえずそこまでもうあと少し!なんか風雨が心なしか強くなってきましたが、まずそこへ辿り着こうと一行は足を進めます。

到着!山小屋「胸突山荘」。宿の方が暖かく迎えてくださいます。こんなところで接客なんて、頭が下がります。
いかにも山小屋という感じで、中には座敷が敷かれ、テレビやストーブがあります。離れにはトイレもありました。ようやく腰を落ち着けてゆったりできる…!
決して軽くはない荷物も背負ってましたからね。やっと体を休ませることができます。
この時点で夕方の5.6時ごろでした。腹が減った!!!
というわけで

カレー!!!
これがデリシャス。まじでデリシャス。くそうまい。
写真の通り、ほんとうに簡単なカレーで具もありません。しかし登山で疲れ果てた後のカレーはめちゃめちゃおいしかったです。普段いかにおいしいものを当たり前のように食べているかよくわかります。感動、ハッピーバースデー。
食後はゆったり、就寝へ
おいしいカレーを食べて、畳の上でテレビを見たりしながらゆったりします。暖かいストーブでつい寝てしまいそう…。
浴場(欲情ではない)はさすがにないので、ウェットティッシュで体をふき、軽くワセリンで保湿しました。うーむ肌ヨワヨワな僕の体、風雨のなかよく頑張ってくれました。
午後9時ごろ、みんな寝袋にゴソゴソと入って就寝です。午前3時まで寝て、日の出の時間にちょうど山頂に着けるように出発することになっています。
ところが寝る前に、ガイドさんが一言。
「まだ現時点で雨がやんでいないので、起きた後に山頂まで登ることができるかはわかりません。五分五分といったところです。晴れるのを信じて待ちましょう!」
いまだお天道様は何やらご不満のようだ。腹減ってんじゃないの?カレー食う?
せっかくここまで来たので、ぜひ山頂の景色を見たいところです。祈りながら、とりあえず就寝!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回、山頂に行けるのか!?
ちなみに寝てから、トイレに行きたくなったので小屋の離れまで用を足しに行きました。寒すぎていろいろなところが震えました。
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